前代未聞の予測記事「レーガン地滑り的大勝利」

文鮮明師こそ共産主義崩壊の仕掛人
文鮮明師が演出したレーガン 地滑り的大勝利

前代未聞の予測記事「レーガン地滑り的大勝利」

世界の運命を決定するアメリカの大統領選挙戦は、一九八〇年十月に入って熱く燃え上がった。
ところが、その年の大統領選挙ほど先が見えない選挙はなかった。
世論調査では、現職のカーター大統領が常に優勢であった。
この選挙戦はまさしく保守と進歩勢力(リベラル)の競り合いであった。
アメリカの左翼系列が、KGB(国家保安委員会。対外的なスパイ活動や情報操作、国内治安維持を任務とした旧ソ連の秘密機関)にけしかけられて暗躍しているのは間違いなかった。
ソ連はKGBを通して、レーガン当選を絶対に防がなければならなかった。
世界共産化の目標達成が目の前にちらついており、ソ連にとっては、カーター再選と再執権四年が世界赤化の決め手であった。
彼らは絶対にカーターを落選させるわけにはいかなかった。
そこで、莫大な資金と人員を投入して、あちこちで事実に基づかない虚偽情報をまき散らした。
この「虚偽情報作戦」は共産党の常套手段であり、特にKGRの専売特許である。
これは欺瞞的な作戦である。
嘘を真のように、真を嘘のように見せる作戦である。 `

レーガン候補はこの卑劣な作戦のために、そこかしこで誹誇中傷を受けた。
彼らの虚偽情報作戦の中で最も効果的だったのが、
「レーガンが当選すれば第三次世界大戦が起こる」               という恐怖症の散布(歪曲宣伝)であった。                 
「強いアメリカ」を標榜するレーガン候補の政策綱領を第三次世界大戦と結び付けて、米国民を戦争の恐怖に突き落とす戦略である。
レーガン候補は常に、
1、強いアメリカ(国防力の再建)
2、減税措置と小さな政府
 を掲げて前進した。

強いアメリカだけが世界の平和を維持するのであり、大胆な法人税・所得税の減税措置は結局は民間経済を活性化して税収を大きくする。
これこそが本来の資本主義経済であると強調するのが、かの有名なレーガン経済政策「レーガノミクス」であった。
しかし、選挙が終盤戦に突入すると、より一層熾烈な個人攻撃がレーガン陣営を混乱させ、レーガンに勝ち目はないという悲観論がアメリカ国内に大きく広がっていった。
アメリカの政治専門家の中で、レーガン勝利を予測した者はI人もいなかったと言って過言ではない。
レーガン勝利を予測することは、一種の自殺行為と見なされたからである。
不利な状況が続く中で、いよいよ選挙の日が近付いてきた。
投票日は1980年11月4日である。

 その前日の11月3日、私は文鮮明先生に呼ばれてイーストガーデン(文師公邸)に行った。
「レーガンの地滑り的大勝利の予言を新聞に出すように」
と指示されたのである。
 「どうしても『地滑り的大勝利』としなければいけませんか?」
 私はこう申し上げてみた。
当時の状況からすれば、この予言はあまりにも常識はずれであったからだ。
ところが文先生は言われた。
「そうだ!『地滑り的大勝利』と言うんだ! 地軸を揺るがす勝利だ。
明日の朝、アメリカの全国民があっと驚くようにしなさい!」
これは私にとって救世主からのみ言葉であった。
もはや万事休すである。
私は目を閉じて、これを信仰で受け止めた。
ニューヨークにあるニューズーワールド新聞社に戻った私は、編集会議を開いてこの意志を伝えた。
そして、早く記事の草案を書いて持って来るように言った。
ニューズーワールドの編集局は非常な難色を示した。
「レーガン地滑り的大勝利」とは戯言のようではないか。
冗談にもほどがあるだろう。
そんなことをしたら、明日からニユーズーワールドは世の中の笑い物になる」
これが編集局の一致した意見であった。
しばらくして、彼らが書いて持って来た草案を見ると、それは無難な予言とでも言えようか。
「レーガン候補、勝利の可能性」-‐‐-‐すなわち、彼がもしかしたら勝利するかもしれないという趣旨であった。
実際にはこれは予言でもなんでもない。
私には編集局の意思を文先生に伝達する義務があった。
そこで、編集局の案をそのまま先生にお見せした。
すると先生は急に、
「普煕、あのくず入れをちょっと持ってこい!」
と言われ、
「これはごみ箱行きだね」
とおっしゃりながら、くず入れにその記事の草稿を捨てられた。
そして、私を真正面から見すえながら、
「普煕。もし第三次世界大戦が起こったら、おまえは新聞にどんなヘッドライン(見出し)を書くのか?」
と質問される。
私は文先生がなぜこの質問をされるのか分からなかった。
「はあ? 第三次世界大戦ですか? 
それこそ地軸を揺るがす大事件ではありませんか。
もちろんバーナー・ヘッドライン (新聞全面におよぶ号外のような大見出し)で、こぶし大の活字を使わなければならないでしょう」
と何気なく答えた。
先生の真意もよく知らずに。
それを聞いた先生は、雷のような大声で号令された。
「まさにそれだ! それで行くんだ! これが私の第三次世界大戦だ!」
私は先生の鉄石のごとき決意に接して、再び全身に鳥肌が立った。
「はい、分かりました!」                        
と言って、すぐさま駆け出して来た。
(この信仰なき者よ。なぜ一度固く信じてみることができないのか。
これは誰のみ言葉なのか。おまえはなぜそれほど信仰がないのか)
 私は新聞社に戻る道すがら、深く悔い改めた。
 (天が奇跡を起こそうとしておられるのに、私が障害物になってなるものか。
この戦いが第三次世界大戦であると言われたのだ。
その言葉はすなわち、レーガンの当選がこの第三次世界大戦を防ぐということではないか。
よし! みこころのままに成し遂げて差し上げよう)
私は心中深く決心して新聞社に戻って来た。
編集局の雰囲気は非常に否定的であった。
私は全社員を講堂に集めた。
そこで私は渾身の力を傾けて叫んだ。
おそらくここでの叫びは、私の人生において最も重要な演説であっただろう。
世界の命運がかかっている演説であった。 

「ニュ―ズワールドの社員、兄弟姉妹の皆さん! 
われわれの人生には、時として真の勇気を持だなければならない時があります。
今がまさにその時です。
皆さん。ニューズーワールドは文鮮明先生が創立された新聞です。
文鮮明先生はわれわれの救世主であり、われわれの真の父母ではありませんか。
われわれは今日、救世主が望まれる願いを一つ果たして、明日は潔く『殉教新聞』になりましょう。
このような心を抱けば、何を恐れるものがありましょうか。
最後の新聞です。
勇敢に明日の新聞を作ってください。
救世主が語られた予言は的中します。
第三次世界大戦の勃発と思い、世界が驚く歴史的新聞を作りましょう。
『死なんとする者は生きる』と言うではありませんか。
この瞬間、われわれは死ぬことを覚悟しましょう。
それがまさしくわれわれが生きる道なのです」
この言葉に皆万感動して決心した。
やはり私の愛する兄弟姉妹たちであった。
そして社長が陣頭指揮を執り、徹夜で作り上げた新聞が、
「News World Prediction Reagan Landslid」という破天荒な”予言新聞”である。
「ニューズーワールド紙予測。レーガン地滑り的大勝利」
 たとえ第三次世界大戦が起こっても、これより大きな活字は使うことができないであろう。
私は文先生の意志を成し遂げたことが何よりも満足であった。

「ニューズ・ワールド」1980年11月4日付紙面



 続き→ 第40代アメリカ合衆国大統領の誕生



【文鮮明師こそ共産主義崩壊の仕掛人の目次】
文鮮明師が演出したレーガン 地滑り的大勝利

ウォーターゲート事件に揺れるアメリカ・文鮮明師とニクソン大統領の会見
東南アジアに吹き荒れた粛清と虐殺の嵐
ニクソン失脚後の大混乱と自由世界の危機
共産圏の伸張を許したカーター”人権外交”
神が選んだロナルドーレーガン候補
レーガンの5つの致命的な弱点をどう乗り越えるのか?
レーガン候補に文鮮明師の意図を通告
前代未聞の予測記事「レーガン地滑り的大勝利」現在のページ
第40代アメリカ合衆国大統領の誕生
ここから歴史の大転換が始まった!
文鮮明師こそ共産主義崩壊の仕掛人
世界最強の新聞”ワシントン・タイムズ創刊

左翼リベラル勢力に取り込まれた米メディア
ソ連を「悪の帝国」と呼んだレーガン大統領だが
アメリカ随一の保守系新聞の廃刊
「保守勝共日刊紙」創刊を決断
「ワシントン・タイムズ」で商標登録に成功
ー1 わずか58日で日刊紙創刊
ー2 各界反応「6か月を超えられない」
文鮮明師の 利益を度外視した 崇高な精神
 米レーガン政権を強力に支援
先制核攻撃も辞さないソ連の野望
恐怖の均衡ーー報復攻撃の脅しで核戦争を抑止
「スター・ウォーズーゲーム」と嘲笑されたSDI
救国のため敢然と立ち上がったワシントンータイムズ
防御重視の平和的戦略へ大転換
「SD-がソ連の軍拡路線を放棄させた」
「もしもワシントンータイムズがなかったら」
アメリカ屈指の三大日刊紙の一つに成長
共産主義の野望を打ち砕く
中米諸国にドミノ式共産化の危機
ワシントン市民の度肝を抜いた1面特別社説
「米議会ができないなら、われわれ自由人がやろう!」
ニカラグア自由戦士を援助  米議会を動かす
文鮮明師、「ソ連帝国の崩壊」を宣言
ブッシュ当選とクエール候補の兵役忌避問題
クエール非難のマスコミ人はベトナム反戦主義者ばかり
レーガン大統領、文鮮明師に感謝のメッセ―ジ
ソ連帝国滅亡の予言

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